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ゲーマーコントラバス奏者の雑談2

【音楽話】基礎練のモチベーションの話

あまりにもブログ更新してなさすぎなので、

本日は何かネタを捻出して書きたいと思います。笑


昔はゲームブログとして使ってたのですが、

今Twitchでゲーム実況してるので、


本気で(まじで)何も更新しない。これはいかん!




という事で、本日はモチベーションの話。



最近、知り合いとか関わってる方との中で、


やる気についてがよく話題に出てきます。




例えば、


基礎練を淡々とこなせる人と、飽きてしまう人。


語学の勉強を続けられる人と、すぐやめてしまう人。


ブログを更新する人と、微塵もやらねえやつ。←



モチベーションってどうやって続くのかなぁと考えた時、



自分に当てはめてみると、


基礎練は永遠に出来ますが、


ブログは更新できてないわけです。




じゃあ一体、なぜブログはぜんzzっぜええん更新しないのに、


基礎練は、こつこつ続けられているのでしょうか。



先に自分なりの結論を挙げると、


1、基礎練は目的への手段だから


2、基礎練をするまでの筋道の準備


3、基礎練を実験だと思っているから


4、基礎練の資料の豊富さ



という部分が、大きいと思っています。




自分の指導している子供たちの中でも、

エキストラでお呼ばれして行く団体の方でも、


基礎練が嫌いで、曲を弾くのが楽しいという方は沢山います。


プロでもいるんじゃなかろうか。げふん




では結論について、

ひとつずつ細かく書いていきたいと思います。




1、基礎練は目的への手段だから




特に、部活動の指導などで中学高校に行くとこのケースが多いのですが、


基礎を学ぶ事と、曲を演奏する事が結びついていない方をよく見かけます。



そもそも、基礎練は何のためにやるかというと、


何か曲を演奏する際に、

より演奏を安定させ、より美しくし、より楽しむ為に行う等だと思います。


別に、俺が考える最強のロングトーンをやってやろうっていうわけではないだろう。



それが、基礎練をやっている間はイメージがしにくいようで、結果、


『なんでこんなダリいロングトーンずっとやんなきゃいけないんだ…』


と、なってしまうようです。

この状態だと当然飽きてしまうので、基礎練嫌いになってしまいます。



ですが、例えば先日ツイートした話を引用するならば、





素晴らしい演奏家のコンサートを聴きに行き、


こんな風に演奏出来るようになりたい!と思ったら。


そして、こんな風に演奏する為に基礎練が必要になったら。



基礎練は、ただだるい生活のルーティンから、


憧れの音を作る為の手段となります。



突然、モチベーションというものは沸き上がります。



なので、


目的を持つこと。


これが第一に、モチベーションの栄養だと思います。




2、基礎練をするまでの筋道の準備



次は、もう少しリアリティのある話。



例えば、部活の頃の話。



部室に行き、楽器を出し、弓を出し、

松脂を出し、拭くタオルを出し、

エンドピンの長さを調整し、

チューナーを取り出し、

楽器を持ち上げ、

弓を巻き、

チューニングし、


さあ基礎練をやるぞ!!


って時に、


すっごい遠い本棚に、基礎教則本があったら、



やりますか?っていう話です。笑



最高のモチベーションをもってしても、


楽器を置き、弓をゆるめ、

弓をまたしまい、…


と、やっている間に、

まあやる気なくなるわな。



なので、今、


すぐ取り組みたいものを、

すぐ練習できるようにしておく、


という事は案外、非常に大事な要素だと思います。


ちなみに自分は、

ガチでさらう日の前日の夜は、


絶対楽器はケースから出しておき、


弓をすぐとれる所に立てかけ、


譜面台に楽譜を置いておきます。笑



超物理的要素大事。





3、基礎練を実験だと思っているから




この話は、ちょっと難しいです。


先のロングトーンの例で説明します。



例えば、ロングトーンって何が目的でやるものでしょう?



自分が一番初心者だった頃は、


ロングトーンは、『長い拍を伸ばす練習』だと本気で思っていました。



何一つ疑っていませんでした。ロングなトーンですもん。



ですが、ある日、初めて習ったプロの師匠に言われた、


目からうろこだった一言。



『面白いBdurを今から弾いて下さい』


これほど衝撃的だった事はなかったです。


ただの音階練習を、それまで面白く弾こうなんぞ思いもしませんでした。


それもそのはず、


音階練習を、『音程を正しくとりながらロングトーンする事』だと思っていたからです。


そしてロングトーンが拍伸ばすだけだと思っている以上、


そこに面白みがあるとしたら、耐久レース的な要素ぐらいです。



それを、面白いBdurを弾けと言われてパニックです。笑



では結局、面白い音階とはなんなのでしょうか?



今でも深い深い要素に気づけていないかもしれませんが、


少なくともロングトーンという動作には、

・弓の軌跡

・弓の圧力

・弓の速度

・毛の接地面積

・毛の角度

・しなりの反発

・指への抵抗力

・筋肉の伸縮

・骨の回転

・身体の重心

・肩甲骨の柔軟性

etc…


出してる音色についてまだ一つも書いてませんが、


それでも既に書ききれない要素が絡んでいます。


誰だ、長い拍を伸ばす練習とか思ってたのは!



面白いBdur、もとい最高のBdurを弾くには、

超絶ハードルの高い、様々な問題をクリアして、


俺の思う最強のBdurが初めて完成するわけです。



基礎練とはつまり、


それらを作り出す為に、試す“実験”の場だと思います。



何をしたら、どんな音が出るのだろう?


という所に、クリエイティブ性というか、


新しい発見や、自身の持たない優れた技術を習得するチャンスが眠っている、


それが基礎練だと思います。


その発掘や宝探しの様な考え方で、

ロングトーンやスケール、その他の基礎練をやると、


モチベーション、上がりそうだと思うのです。




4、基礎練の資料の豊富さ



これは、先人様ありがとうという一言につきますが、


とにかく現在では、基礎の教則本というものが大量に出版されており、


中には、練習曲集の様な、半基礎練、半曲の様な、


飽きずに楽しんで弾けるよう工夫されたものもあります。



ここでちょっとだけ基礎練の重要性について小言を書きますが、



曲だけ練習していても、確かに基礎も身については来ますが、


何故、改めて基礎練をやる必要があるのでしょう。



それは、全て音に対しての“洞察力”を鍛える為だと思います。


例えば、

曲だけを1年練習していて、その曲がめっちゃ綺麗に弾けるようになったとします。


では、別の曲をまた振り出しから1年練習したらどうなるでしょうか。



前の曲に類似している部分がもしあれば、その部分は弾けるでしょう。


しかし、その他の部分はほとんど初めてと同じ立ち位置に戻ってしまいます。



ですが、例えば前の曲でドの音がとても豊かに響かせられたとします。


そのドについて、基礎を学び、“洞察力”を身に着けていれば、


このドがなぜ豊かに響いているのか、分析が出来ます。



すると分析結果から、

楽曲から、より多くの情報を素早くキャッチできます。


その結果、応用力や知識が増し、


他の楽曲に移った時も、それを遺憾なく発揮できるため、



とても譜読みが速くなる。



速くなれば、それだけ多くの楽曲を体験でき、


経験値が爆上がりです。ネトゲで言えば経験値倍化のアイテムです。


しかも、他の人が出せないような素敵な音色や技が出来る様になります。



基礎練は、“洞察力”の筋トレです。


とにかく楽器の原理を知り、挙動を知り、身体との関係性を知り、

音符の配列によるクセを知り、音程感覚を知り、


知ることで、目の前の現象を洞察出来ます。




これが、基礎練の真髄だと思います。



そして、それらを闇雲ではなく順序立てて示してくれるのが、

基礎練の教則本です。


教則本は、多種多様な事柄の基礎をそれぞれの趣旨に沿って学ばせてくれます。


使い方、学び方が重要ではありますので、

レッスンなど受けながらやると、より効率は良いかなと思います。





という事で、本日のテーマに戻ります。


基礎練のモチベーション。



ここまで読んだ方は、多分もう基礎練で飽きる事はないのではないかと。


モチベーションは、奥深さを知る所から得られるのかなと思います。



ブログも奥深さを知ったら、もうちょっと更新できるのかもしれない…笑


という事で、今回は基礎練のモチベーションの話でした!


橋本 慎一

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